マイオカインは「若返りのホルモン」
若返りホルモン「マイオカイン分泌増加法」が
注目されている!
インスリンが血糖値を下げることができる唯一のホルモンと言われていたが最新の研究で、
血糖値の上下に関係する新しいホルモンが見つかりました。
血糖値を下げる新ホルモンの正体は「マイオカイン」。
「糖尿病予備軍」はかなり多くいる
私たちの生活には甘いもや脂の多いものがはびこり、
いまや日本人の約6人に1人は「糖尿病」に蝕まれている。
糖尿病は自分には関係ないと考えている方もいるかも知れないが、
もはや安心してはいられないのだ。
糖尿病一歩前の状態である「糖尿病予備軍」はかなり多くいるといわれている。
予備軍を合わせるとかなりの人々が糖尿病の危険に晒されているのだ。
糖尿病は、もはや大人だけの病気ではなく、最近では子供にも増えているというから驚きだ。
糖尿病は、高齢だからなる病気というものでもない、生活習慣の悪化によるものである。
糖尿病は一度なってしまうと治らない病気と言われているが
「糖尿病予備軍」の段階ならまだ間に合う。
「マイオカイン」は血糖値を下げる
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなる病気である。
この血液中のブドウ糖の割合を示したのが「血糖値」。
血糖値は食事に気をつけることで抑えられることはもちろんだが、
血糖値を下げる効果が期待できるホルモンがるという興味深い事実が近年判ってきた。
そのホルモンが「マイオカイン」。
マイオカインは脂肪を分解する働きを持つホルモンである。
脂肪を分解する結果、血糖値が下がり、糖尿病の予防に繋がる。
しかし、実はこの「マイオカイン」は人によって分泌の差がある。
しっかり分泌できている人と、あまり分泌出来ずに血糖値が高くなっている人がいるのだ。
その差はどうやって生じるのか?太っている人には「マイオカイン」が分泌されていないのか?
太っているから血糖値が高い=危険、痩せているから安心という訳ではない
食べ過ぎなどで太っている人が危険と思いがちだが、決してそうではない。
川口巧(たくみ)先生(久留米大学医学部 消化器内科)によれば、
太っていない人の中にもうまく「マイオカイン」を分泌できずに
高血糖になっている人がいるというのだ。
この「マイオカイン」をうまく出せているか、いないかで明暗が分かれるのだ。
決して痩せているからといっても安心できるものではない。
「マイオカイン」をうまく分泌していないと肝臓に脂肪がたまって脂肪肝になり、
放置すれば肝硬変や肝臓がんにつながる危険があるという。
「マイオカイン」は、どうやったら分泌される?
血糖値を下げる「マイオカイン」は、どうやったら分泌されるのか?
「マイオカイン」は運動をすると使った筋肉から分泌される。
しかし、ここで気をつけたいのは、上半身の筋肉にはマイオカインが分泌されないことである。
ポイントは下半身の筋肉をつかうことにある(ふくらはぎの筋肉・太ももの筋肉・お尻の筋肉)
「マイオカイン」は運動してできた下半身の4ヶ月までの新しい筋肉からしか分泌されない。
どれくらいの運動をすればいい?
高負荷の筋トレ(スクワット等)なら開始後約10分、
ジョギングなら開始後約1時間ほどで筋肉からの分泌が始まるそうでだ。
「マイオカイン」は筋肉の細胞の中の小さな袋に入っていて、
私たちが運動をすることによる筋肉の収縮に伴い、
その小さな袋からマイオカインが全身に放出される仕組みになっているという。
しかし袋の中にある一定量の「マイオカイン」が分泌されると、後はいくら筋肉を収縮させても
「マイオカイン」はそれ以上増えていかないと考えられている。
つまり、1日だけハードな運動をするより毎日ソフトな運動を続けた方が分泌が良い。
ほかにもある、ある「マイオカイン」の効果
「マイオカイン」により肝臓が脂肪を分解してくれることによる効果は大きく、
血管を柔らかくして血圧を安定させたり動脈硬化を防いだり、骨を強くしたり
糖尿病を防いだり、認知症や癌にたいしても効果的に働くと云われている。
これらの効果からマイオカインは「若返りのホルモン」と云われてるのだ。