高血圧は生理現象、血圧降下剤のリスクとは?
年齢につれて、血圧は上がるものである
高血圧は悪であるというイメージが広く伝わっており、今ではそれが真実であるように信じられています。
しかし、実際はそうではないというケースもあり、一概に悪であるということは言えないのです。
そもそも適正血圧とはどの程度のものなのかですが、昔は年齢プラス90と言われていました。
現代の日本医療においてはこの年齢プラス90は否定されているのですが、本当にそうなのでしょうか。
フラミンガム調査が示すものとは?
フラミンガム調査という米国フラミンガム市で行われている世界的にも有名な大規模調査があります。
この調査において加齢による血圧の変化を調査しているのですが、
その結果において85才では平均血圧160を越えていてることが明らかになったのです。
だからと言って高血圧が必ずしも良いと言うわけではないですが、
老化により血流が悪くなって自立神経の働きにより血圧を上げる必要が生じたから
血圧が上がったのであってそれによって長生き出来ているという事実もあるのです。
高血圧で血管が破れるリスクばかりが心配されていますが、
血圧が低いことによる脳に血が行かないというリスクもあるので、
これのどちらを選ぶというのかということになるのです。
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カラダは自らの「最適」をコントロールしている
その上で、自然界においては血圧を上げるということを選択しているということになります。
しかし、実際には現代の日本医療において血圧が高いとされると血圧降下剤の処方をされるケースがほとんどです。
高血圧の基準が下げられたことによって、その処方量は非常に増えているのです。
しかも、一度飲み始めたら一生飲み続けることになると言われているものですが、これに問題はないのでしょうか。
血圧が高いことの弊害で、
とかく脳卒中の危険が取り沙汰されます。
しかし、血圧降下剤の副作用として脳梗塞になりやすいというのがあります。
脳梗塞も脳卒中の一つである訳で、
血圧が低いと流れがとどこおって詰まりやすくなってしまうのです。
現代では脳出血が3割で脳梗塞が7割となっていて、血圧が高い方が脳卒中は起こりにくいとも言えるのです。