ウルトラディアンリズムがあなたを救う 生体リズムを活用した超生産術とは?
近年のビジネスシーンでは、1人辺りの仕事の生産性を高めることが
ますます求められています。
とはいえ、就業時間じゅうずっと集中し、
ハイスピードに業務を処理することなど不可能です。
ウルトラディアンリズムとは?
一般的に、時間生物学では、
人間の集中力が続く時間は、90分とされています。
時間生物学とは、生物に内在する体内時計を研究する分野で、
1日・1年・潮汐などに適応する生物時計のリズムを主な研究対象としています。
人間の生体リズムとは、血液やリンパの流れ、糖分バランスの変化、
交感神経と副交感神経とのバランスなどで生命を維持している体内リズムのことです。
この中で、主に90分刻みのリズムが、ウルトラディアンリズムなの(別名 超日リズム)です。
あなたをフル活動させるコツは90分
近年これを、人間の社会生活に融合、
利用する有効活用する研究が盛んになっています。
最もよく知られているウルトラディアンリズムは、睡眠周期でしょう。
人間の睡眠のレム睡眠とノンレム睡眠の繰り返し周期ですが、
これも約90分とされています。
短くても90分の倍数時間の睡眠を取ると
身体に良いという意見はかなり定着しています。
また、実際に眠るかどうかは別として、
昼間もこの周期で覚醒と眠気のリズムが発生しているため、
人間の集中力は本質的に90分くらいで途切れてしまいます。
がむりしゃらな努力で消耗していませんか?
ここで生体リズムに逆らってがむしゃらに頑張っても、
良いパフォーマンスを出せるわけではありません。
適度に、15分程度の休憩こそが、仕事の生産性を高めるポイントです。
休憩の内容は自分の状況に合わせてさまざまに選べますが、
ウルトラディアンリズムの研究が進んでいる欧米では、
20分未満の昼寝が急速に広まっています。
座ったまま眠る「パワーナップ」と呼ばれる昼寝は、
脳の休息としては、90分睡眠と同様の効果が期待できるのです。
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理にかなった休息で最高のパフォーマンス
昼寝は難しくても、散歩、会話、おやつ、ストレッチなどを挟む休憩15分で、
覚醒し、またフレッシュに集中できる90分を業務に組み込んでいけば、
体内リズムと社会的な生産性の最適なバランスが期待できます。
90分の刻みを有効活用して、1.5~2時間の周期で仕事の
パフォーマンスを飛躍的に上げていきましょう。