膵臓がんの早期発見にアメリカ天才高校生。わずか3円、5分で判る尿一滴だけの検査とは?
膵臓がんは絶望的で生存率2%、発見方法は60年前のまま
膵臓がんは他のがんに比べて自覚症状がほとんどないうえ、
進行が速いため早期発見が難しいといわれています。
そのうえ、膵臓という臓器が小さいために
周囲の臓器やリンパ節に転移しやすいという特徴があります。
そのため、がんの発見は早いほど良いにも関わらず、
実際は発見された時にはすでに85%の患者が手遅れ、
生存率は2%以下という状態だったようです。
また、当時の検査方法は60年以上前の古い方法が使われている上、
非常に高価で時間がかかり約30%を見落としてしまうほど困難なものだったようです。
弱冠15歳の少年が見つけた、5分で3円 100%探知率
ところが、ジャック・アンドレイカ君という、
弱冠15歳の高校生が画期的な方法を見つけました。
彼の方法を使えば従来のものよりわずか5分、費用は3円ほど、
しかも従来の168倍早い方法で検査結果がわかります。
精度もほぼ100%だそうです。
出典元:http://www.huffingtonpost.jp/
2013/11/10/cancer-test_n_4252707.html
膵臓がん探知法の裏に、親しい人の死
アンドレイカ君は、親戚の叔父さんのように
思っていた親しい人を膵臓がんで亡くしました。
友人の死をきっかけにインターネットでこの病気を調べ、
その生存率の低さと従来の検査方法の非効率な点に疑問を抱いたそうです。
インターネット上の情報から、膵臓がんになると検出されるタンパク質が
8,000種あり、それがデータベースになっていることを知りました。
そこから「そのたんぱく質のレベルが初期の段階から
すべての膵臓がんの患者で高くなり、
がんである場合のみ変化がみられるものが何か」という
条件のものを調べていったそうです。
4,000種を調べたところで問題のたんぱく質である
「メソテリン」というものを発見しました。
これは検出に使う為に信頼性の高いものとなります。
次は、メソテリンを検出する方法です。
彼はカーボンナノチューブの本を高校の生物の抗体の授業中に読んでいたのですが、
その時にこの二つを組み合わせることにひらめいたそうです。
研究、知識、教授との出会いにより「がん探知」が確立
彼はこの方法を研究するため、研究内容に唯一興味をもってくれた、
ジョンズ・ホプキンス大学のアンルバン・メイトラ教授の元、
1つの検査紙でがんを発見する方法を見つけました。
アンルバン・メイトラ教授
出典元:http://pathology.jhu.edu/error.cfm
この検査方法は膵臓以外にも、卵巣や肺などの検査、
将来的にはあらゆるがんや病気の検出にも使えるだろうと期待されています。
【関連記事】
- がん治療薬『オプジーボ』その効果と副作用。
- 「尿1滴」がんの早期発見を九州大学が発表。
- 子宮頸がんワクチンの真実は隠されている?副作用と不妊の関係
- はんにゃ川島の肝臓がんを支えたか“わいすぎる嫁”は心も美人。
- 竹田圭吾さんを苦しめた膵臓がんの恐怖
- 千野志麻の夫、横手信一にガンの疑い。放射線治療も
- 舌癌による長期休養中の村治佳織が結婚
- 小林麻耶の父親の職業は? 別居の両親が麻耶に与える影響