小林麻耶が陥ったパニック障害ってどんな病気?


以前、小林麻耶さんがバイキング収録中に救急搬送され、
その後無期限休養に入られたため、
過労によるパニック障害を発症したのではないかと憶測が飛び交ったことがありました。

今回は、パニック障害について考えてみたいと思います。

パニック障害は、過度のストレスに曝されたとき、
脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、
激しい動悸や冷汗、めまいなどにおそわれる疾患です。

ストレスに曝されることで同様の症状を繰り返し、
同じストレス(電車に乗ったり、人の多い場所にでたりすること)に曝されると
症状を発症するのではないかという予期不安を自覚するなど、特徴的な症状があります。

症状からは、心筋梗塞や致死性不整脈によるものも疑われるため、
診断が付くまでは急激に命に関わる身体疾患をきっちり除外するため、
検査入院も必要になるかもしれません。

また、そのように致死性疾患を思わせるような激しい症状を繰り返すため、
うつ状態に陥るケースもあります。

専門科は精神科です。

適切な薬物療法と、研鑽を積んだ臨床心理士の元での
認知行動療法を続けることで、神経伝達をコントロールし、
パニック発作との付き合い方を覚え、少しずつ病状を改善して行くことができます。

程度によりますが、パニック障害の発作は押さえることができ、
徐々に社会復帰することが望めます。

治療中には急な体調不良を訴えることもあり、
フレックス勤務が可能である職場であれば良いのですが、
現代社会では定期的な就労は困難かもしれません。

しかし、その間も、前向きに社会とのつながりを保ち、
体調の良いときに資格を取るなど、積み重ねておくことが良いでしょう。

しかし、うつ状態である本人にこういったことを望むのは酷です。
家族や周りの人の温かく根気ある見守りが不可欠です。

患者さんが健康を取り戻し、社会復帰されるためには、
疾患に対する社会の理解が必要不可欠であると考えます。


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