今、女性の乳がんはNo.1に増えている。気をつけたい症状、発見の仕方、予防について。
現在、乳がんは以前と比べて、増加してきており、
最も多いがんであると言われています。
乳がんの原因としては、食生活が欧米化し、
脂肪に蓄えられる女性ホルモンの量が増え過剰になってしまっていること、
また、独身や高齢出産の女性が増加し、
乳腺が長期間エストロゲンの影響を受けることで、
発がんが促進してしまう、ということが挙げられます。
また、遺伝的に、がんを発症することが多ければ、
その確率は必然的に、高くなってしまいます。
女性の乳がんに関して、気を付けておきたい症状には、
乳房の違和感、その中でもしこりがあることです。
悪性であれば、そのしこりは固く、周囲の組織と癒着しているために、
押したり、抑えたりしても動かないのが特徴です。
発現しやすい場所としては、乳房の外側の上の部分や、
内側の上の部分に多いとされています。
また、腫瘍ができていることで、
乳房の左右のバランスが悪くなることもあります。
さらに、進行性の乳がんであれば、がんが発生している部分に、
炎症が起き、痛みを感じることもあります。
乳がんを早期に発見するためには、自分で、定期的にチェックすることです。
入浴前後などに、鏡の前に立ち、左右のバランスを確認します。
また、乳房をまんべんなく触れ、しこりの有無を確認します。
女性の中でも、特に、20代から30代の方は、乳腺が発達していることが多く、
その判断が難しいこともありますが、不安を感じた時に受診をし、
検査を行ってもらうことは重要です。
また、定期的に乳がん検診を受け、マンモグラフィーや、
エコー検査を受けることも、重要です。
乳がんの5年生存率は、他のがんと比較しても上回っており、治療しやすいがんです。
治療法としては、様々ですが
腫瘍核出術という、しこりだけを切除する方法や、
乳房温存手術という、しこりを含めた乳房の一部を切除する方法、
放射線療法、薬物療法などがあります。
患者の方のがんのステージ、症状に応じて適切な治療法を選択することになります。
まずは、乳がんを予防するため、食生活などに注意し、
そのリスク要因を減らす生活を行っていく必要があります。