ノンスタイル井上が心臓の病気に?大動脈二尖弁の症状とは?
よしもと所属でよしもとブサイクランキングで殿堂入りを果たしているお笑い芸人のノンスタイル井上裕介。
M-1でも優勝したことのある漫才の実力派コンビとして活躍すると同時に、ブサイクなのにアシンメトリーの髪形でイケメンを気取るスーパーポジティブな芸風でピンでも売れに売れている井上ですが、先日、医療系の番組で人間ドックを受けたところ…なんと心臓の異常が発覚したというのです。
幼い頃から家庭が貧乏で栄養が取れなかったためよく骨折をするという、多くの虚弱体質のエピソードを持つ相方石田には病気がちなイメージがある方は多いでしょうが、今回発覚したのはまさかの井上…。
その症名は「大動脈二尖弁」と言います。
一般的によく聞くような病名ではなく、ピンとこない方の方が多いかと思いますが、実はこの症状は、病という病ではなく、特に何の症状も起こることなく、一生を過ごす方もいらっしゃる位のものなのです。特に若いうちはこの二尖弁が原因で病気になることはほとんどないと言われています。
そもそも、大動脈二尖弁とはどういったものなのか…。
大動脈弁とは、心臓の左心室から血液を送り出す大動脈にある弁のことで、開閉することで血流を生み出す、血液の出口の役割を担っています。
通常、この弁は三尖弁と言い、三つの弁で構成されています。
その弁が二つしかないのが、二尖弁です。なぜ二つしかないのか、原因は主に先天性のものだと考えられており、日本では100人に2~3人の確立でこの症状があると言われています。
ただ、本来3つあるものが2つしかないというのも力学的に無理があり、次第に弁が傷み、何らかの病気を引き起こす可能性はあります。
加齢により、そのリスクが高くなるため、ある程度若く体力があるうちに手術を行うことを考えることも必要になるかもしれません。
二尖弁が原因となる病の代表的なものが大動脈弁狭窄症です。
弁が次第に開く大きさが狭くなり、うまく血液を送ることができなくなる病気で、武田鉄矢さんも二尖弁が原因でこの症状に悩み、金八先生が終わるタイミングで手術をされたということでご存知の方もいるのではないでしょうか。
狭窄症は悪化すると、弁の狭い隙間から血液を無理やり送ろうとして、左心室の心圧が上昇し、その結果、心臓の中が狭くなり、心臓の筋肉が傷んでしまうため、狭窄ある程度の大きさの時に手術が必要となります。
また大動脈閉鎖不全症(弁が閉じなくなり、血液が逆流すること)を起こす可能性もあり、そうなると、感染やけがにより、心内膜炎を患う危険性も高まります。
つまり、若いうちから、定期的な検査を受け続けることが必要なのです。