大砂嵐の「かち上げ」は 反則? 稀勢の里が苦言


大砂嵐が繰り出す、乱暴なかち上げが話題を呼んでいる。
「稀勢の里」が鼻血を出し、「千代鳳」が軽い脳しんとうを起こすなど被害者も続出だ。

本来「かち上げ」の技術とは、相手の体を起こすことや相手をぐらつかせること、相手を後退させることや相手の肩に当たることで差し手を取る隙を作るなどの目的で使用され、本質的に突き押しの技術である。
引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/かち上げ_(相撲)

しかし、昨今の「かち上げ」は打撃技そのものに等しい…
このエルボーぎみの危険なかち上げは、相撲が格闘技になる前兆か?

大相撲名古屋場所の3日目、愛知県体育館で行われた「稀勢の里」対 「大砂嵐」。

両者初顔合わせの、この一戦で大関の「稀勢の里」は「大砂嵐」の強烈な「かち上げ」を鼻にねじ込まれた。

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※xn--eckyfna8731bop8c.jpより引用

普通の相手なら、こんなにキツイ一発を浴びせられたら倒れてしまうところを
さすが大関、体は下がらない、突っ張りをこらえて左下手を奪うと、前へ、前へ、前進。
相手の強引な投げをこらえて、寄り倒し「稀勢の里」が勝利をおさめた。

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※www.asahi.comより引用

さすがに、あの「かち上げ」を正面からくらった、稀勢の里、
鼻からは血が滴り落ち、ポーカーフェイスではあったものの痛々しかった。

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※headlines.yahoo.co.jpより引用

しかし稀勢の里は後の記者会見でクールに

「三沢光晴さんのローリングエルボーに比べたら、たいしたことないよ」とひと言。

稀勢の里が涼しい顔でカッコイイコメントをすれば、対照的に
大砂嵐の「勝てば何でもいい!」ばりの卑怯な「かち上げ」が浮き彫りになってくる。

翌日「稀勢の里」はの稽古場で、前日の立ち合いにつて、
記者から「美男子の顔が崩れなくてよかった」と問われると
「(美男子であることは)否定はしないけどね」と笑い飛ばす余裕さえあった。

この日第二の「かち上げ被害者」となる千代鳳が倒れる場面を目にし、
「力士だからね。なぐるスポーツじゃないからね」とやんわりとだが苦言を呈するコメントをした。

ちなみに、取組で「反則負け」となる動作は以下の通り

1.握りこぶしで殴ること。
2.頭髪を故意につかむこと。
3.目やみぞおちなどの急所を突くこと。
4.両耳を同時に両手で張ること。
5.前立揮をつかみ、また横から指を入れて引くこと。
6.喉をつかむこと。
7.胸や腹を蹴ること。
8.1指または2指を折り返すこと。

この8つ。これを行うと反則負けとなる。


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